木材や和紙、瓦など日本古来の素材を活かし、和をイメージしたデザインが特徴的な建築家・隈研吾氏。「和の大家」とも称され、国内のみならず海外でも多くの建築作品を手掛けているほか、新国立競技場の設計を担当することでも注目を集めています。そんな、日本が世界に誇る建築家・隈研吾氏がデザインしたホテル・旅館をご紹介いたします。
目 次
新しい下町に誕生した秘密基地のようなホテル
ONE@Tokyo(東京都/押上駅から徒歩3分)

東京の中でも、古き良き下町の趣が残る押上エリアに誕生した「ONE@Tokyo」。外観とインテリアデザインを隈研吾氏が監修しました。「ホテル」という表示のない美術展示のような外観は、まるで秘密基地を思わせる独特の存在感を放ちます。芸術家のアトリエをイメージした「アトリエ・スイート」、読書家のためのプライベートな書斎をイメージした「ライブラリー・スイート」など、個性的な隠れ家を拠点に東京ステイを楽しんでみては。
ONE@Tokyo by insomnia
東京都/押上駅から徒歩3分
アイヌの意識を取り入れ自然と調和した空間演出
ワンニセコリゾートタワーズ(ONE NISEKO RESORT TOWERS)(北海道/ニセコ)

北海道の名峰・羊蹄山の麓に位置するニセコ町にある「ワンニセコリゾートタワーズ(ONE NISEKO RESORT TOWERS)」。1991年に建てられたこのホテルを2012年に改築した際、デザイン監修を担当したのが隈研吾氏です。皮付きの木で造られたエントランスの庇は、自然を崇拝の対象とし、木1本にも神が宿ると考えるアイヌの人々の意識を取り入れたもの。他にも、バーやラウンジ、ギャラリーカフェなど、館内の各所で、木の温かみ溢れる隈研吾氏ならではのエッセンスを感じることができます。
ワンニセコリゾートタワーズ(ONE NISEKO RESORT TOWERS)
北海道/ニセコ
歴史にモダンが加わった築100年の老舗宿
旅館 藤屋(山形県/銀山温泉)

大正ロマン漂う湯の街、銀山温泉の中心部に位置する「旅館 藤屋」。築100年の木造3階建ての建物を、隈研吾氏の手によりリノベーション。元あった木造建築の繊細さを残しつつ新しい姿に生まれ変わり、銀山温泉の景観の要となっています。館内には、簾虫籠(すむしこ)と呼ばれる竹製のすだれとステンドグラスのフィルターを重ねた繊細な仕掛けが目を見張ります。ノスタルジックとモダンが織りなす芸術的な空間は、癒しとともに感性を磨くひとときを演出してくれることでしょう。
旅館 藤屋
山形県/銀山温泉
建築と海の一体化に魅了される非日常体験
ATAMI 海峯楼 (静岡県/熱海)

熱海駅から車で約5分の高台に立つ「ATAMI 海峯楼」。“水”と“ガラス”をテーマにしたこのデザイナーズホテルは、世界的な建築家・隈研吾氏がデザインを手がけたもの。ラグジュアリースイートの宿泊者だけが1日1組限定で食事を愉しめる「ウォーターバルコニー(水/ガラス)」は、海に溶け込むようなデザインが印象的な非日常の空間。ただ海を眺めるだけでなく、水によって建築と海を一体化させた隈研吾氏のアイディアを堪能できる場所と言えるでしょう。
ATAMI 海峯楼
静岡県/熱海
宮崎の中心で竹と水の癒しに包まれる
ガーデンテラス宮崎ホテル&リゾート(宮崎県/宮崎市)

宮崎駅に程近い立地ながら、喧噪を感じさせない静寂の中に佇む「ガーデンテラス宮崎ホテル&リゾート」。「竹と水」をテーマに、隈研吾氏がデザインを担当しました。しなやかに伸びる竹林を中心とした水盤のある中庭は、夜にはライトアップされ昼間とは違った雰囲気に。全12室の客室にはテラスを完備。自然光がたっぷりと差し込む客室のテラスに出れば、心地よい風を感じながら、目の前に広がる竹と水が織りなす非日常の世界を存分に楽しめます。
THE MEIBIA MIYAZAKI(ザ・メイビア宮崎)
宮崎県/宮崎市
「木で作る」ことにこだわったアートなホテル
ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート(長崎県/長崎市内)

長崎駅から車で約10分、稲佐山の中腹に立つ「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」。全室テラス付の客室からは長崎の港や街並みを一望する抜群のロケーション。夜にはライトアップされた街の灯りが水面に写り込み、幻想的な夜景を楽しめるのも魅力です。異なる大きさの箱を重ね合わせたような個性的な外観は、窓のサイズ・配置をランダムにしていることが特徴。外壁に杉の木を多く使用することで、周囲の景観との調和だけでなく、建物自体に自然の温もりを感じられます。
ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート
長崎県/長崎市内
洗練された空間で大島の自然に癒される
オリーブベイホテル(長崎県/西海市)

長崎県西海市、大島大橋を渡った先にある小さな島に立つ「オリーブベイホテル」。隈研吾氏がホテル外観の設計を手掛けたこのホテルは、穏やかな紺碧の海と自然に囲まれた立地を活かし、全室がベイビュー。大きな額縁を思わせるホテルのエントランスからの眺めは、対岸の神秘的な小湾の眺めが借景となるように工夫されています。ホテル周辺にはシダレザクラやオリーブなど季節に応じた花々が植栽され、洗練された空間で自然に癒される贅沢なひとときが叶います。
オリーブベイホテル
長崎県/西海市

それぞれの宿の立地や歴史を活かし、モダンでありながらも和と自然が調和した個性ある建築作品を生み出す隈研吾氏。建築ファンもそうでない方も、芸術作品のようなホテルに泊まればその魅力を感じられるはず。隈研吾氏の世界観を体感しに、あなたも出掛けてみませんか?












