九州北部、玄界灘にある「壱岐島」。『古事記』に登場し、神社や祠、古墳などが1,000近くあるため「神々の島」とも呼ばれている離島です。今回yoshida.fが伺ったのは、そんな「壱岐島」に佇む1軒のお宿「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」。息を呑む絶景、唯一無二の温泉、地産地消の料理、島のすべての魅力を味わわせていただきました。
目 次
島へのアクセスは、船か飛行機で

壱岐島へのアクセスは、大きく2つ。長崎空港から壱岐空港へ飛行機で約30分、もしくは博多港からジェットフォイルで約1時間(フェリーの場合は約2時間半)。私はジェットフォイルを選びましたが、飛行機ですと、雲の下を飛行するため、壱岐島の景色がはっきりと眺められるそうです。

1時間の船旅はあっという間。壱岐島へ上陸し、目的地「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」へはタクシーで15分ほど。
海と一体化したインフィニティラウンジ

壱岐島は大きな起伏のない平野の島。そのため農業も盛んだそうです。
いくつかの畑を過ぎて、潮風をまた感じ始めるとともに見えてきた「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」。

現在では入手困難な大きな一枚板が使われている、美しく温かみのある玄関。扉が開けばそこから非日常の世界が……、自然と期待値を上げてくれます。

扉が開いた瞬間、目に飛び込む景色の素晴らしさ。まさに絶景。上がった期待値を優に超えてきました。

まるで床にも水があるような、海と一体となっているインフィニティ感があるラウンジ。この景色を生で見たくて訪れる方も多いそうで、私もその一人。

チェックインは、ラウンジのソファ、もしくは窓際の椅子に腰を掛けて、この絶景を眺めながら。
空気が澄んだ晴れの日に伺えたので、対馬のシルエットまで見ることができました。
泉質に優れた天然温泉を贅沢に掛け流しで愉しむ

「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」の魅力の一つ「温泉」。“金泉”と呼ばれる、空気に触れると赤褐色に変わる天然温泉。温泉とみなされるには、温泉1,000gあたり有効成分が1g以上あれば良いのですが、「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」の湯はその数値の約17倍という超高濃度の温泉。

塩分を含むナトリウム塩化物泉で、保温効果が高く、“美肌の湯”と言われる要素のメタほう酸も基準値の3倍以上含まれているそう。しかも炭酸泉でもあるので、湯に浸かると少し皮膚にプクプクっとした軽い刺激が。ここまで効能がある温泉はとても珍しく、“医師の協力を得て温泉の保健的利用を促進することが期待できる条件を備えた温泉地”として、大分・湯布院、熊本・湯の鶴とここだけが九州では指定されているほどです。(※2019年11月現在)

そんな温泉界のスーパースターの湯を愉しみながら、絶景を望める露天風呂は最高です。男性の露天風呂の真ん中にはオリーブの木が植えられており、春ごろにはかわいいオリーブの花を愛でながらの湯浴みも叶います。

2019年、新たに貸切の露天風呂も備わりました。大切な人と、広い湯船でゆっくり温泉を堪能したい方にはおすすめ。でも長湯には気を付けましょう。
お宿には、スパやフィットネスジムもあり、シティホテルのような上質な時間も体験できます。
オーシャンビューはすべてのお部屋からも

お部屋のタイプは、和室のみやベッドのある洋室が付いた和洋室など様々。共通するのは、すべてのお部屋がオーシャンビューであること。

私が宿泊させていただいたお部屋は、琉球畳が敷かれ、床の間もある和室。内風呂付きの角部屋です。実はこのお部屋を含めたお宿のお部屋すべて、2020年の春にはリニューアルされ、露天風呂付き客室になるそう。もちろん、お部屋でも温泉が掛け流しで堪能できるようになるそうです。

こんな美しい景色がお部屋から見られるだけではなく、湯浴みとともに愉しめるなんて2020年の春に宿泊される方が羨ましい。

でも、この室内から景色を見られるのもあとわずか。お時間があれば、今のお部屋で美しい風景をぜひ見に来てほしい。

夕方になると、空の青と海の青の間が茜色に染まっていきます。都会で見られない景色と味わったことのない静かな時間に触れて、仕事も忘れしばらく見入ってしまいました。
絶景を望みながら壱岐島の美食を味わう

夕食と朝食をいただくのは、和食レストラン「玄」。カウンター席でもテーブル席でも、壱岐島の絶景を眺めながらお食事がいただけます。

壱岐島は、麦焼酎発祥の地とされています。島内には7カ所の蔵元があり、そのすべての蔵元の代表的な焼酎を味わえます。

焼酎が苦手な方におすすめなのが、こちらの果実酒。支配人が漬けておりスイカ、メロン、イチゴ、ブドウなど15種類以上の味が楽しめます。

総料理長の大田さん。フレンチの世界から、イタリアン、和食と学ばれた方です。レストラン内に併設されている鉄板焼きダイニングでも、その腕を披露してくださっています。笑顔も素敵でお話も上手。すべての食材は自らの目で選んで仕入れるというこだわり。お料理の詳細は「【極みの美食宿】壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新×長崎・壱岐島産のアワビ」の記事をご覧ください。

お料理は壱岐島産の食材が使われています。会席料理の夕食は、前菜からはじまり先付け刺身、箸休め、焼き物、アワビ料理、肉、ご飯ものと進みます。
壱岐島名物のお酒を美味しく味わってもらうため、前菜はお酒に合うものを用意しているそう。ウニと味噌を混ぜた「がぜ味噌」やタイの酒盗、「ママなかせ」という名の高糖度のトマトなど、壱岐島だからこそ叶うラインアップ。

焼き物はクエの米麹焼きと中骨焼き。弾力あるクエの身、コクのある脂の旨味が口いっぱいに広がります。米麹と魚の旨味で十分、お皿に塩を置きましたが一切使いませんでした。
お宿のスタッフさんおすすめの「尋ね鳥」という焼酎(写真)をお料理と一緒に。熟成されているためかアーモンドのような香りがして、柔らかな味わい。とても飲みやすく、美味しい。お土産で1本購入してしまいました。

ご飯ものは、「アワビのしゃぶしゃぶ」の出汁で作った雑炊か、季節の炊き込みご飯、握り寿司から選べます。私は雑炊を選ばせていただきました。鶏出汁のなかにアワビの旨味もしっかり感じられ美味しい。
実はこのお米、料理長の田んぼで採れたものだそう。このお米を食べにまた宿に行きたい。そのくらい美味しかったです。
「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」ならではの豊富なアクティビティ

「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」は、クルーズはもちろん、フィッシング、星空ツアーなどアクティビティが豊富な珍しい旅館でもあります。電気自動車「BMW i3」がレンタルできるので、カーナビを見ながら壱岐島をドライブすることもできます。私もお借りして「猿岩」など、お宿のスタッフさんおすすめの観光スポットを回ってきました。

料理長の大田さんと共に仕入れに同行するアクティビティも。大田さんは「競り権」をお持ちなので、欲しい魚介類を見つけたら購入することが可能です。送ることももちろんできますし、連泊であれば、その日の夕食に調理したものをいただけるサービスもあるので、おすすめのアクティビティです。

一泊では足りない壱岐島「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」での時間。常連のお客様は連泊することが多いそうです。たしかに、「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」でしか見ることができない景色と空間、そして温泉と食事。また帰りたいと心から思える宿でした。
2020年のリニューアルしたお部屋を、いち早くご紹介したいと思います。
壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新
長崎県/長崎・壱岐












