三井総領家の邸宅跡地にオープンした「HOTEL THE MITSUI KYOTO」。ホテルのすぐ目の前には世界遺産に登録されている「元離宮二条城」という、京都の歴史を間近に感じられる立地。そして敷地内には、地下約1,000メートルから湧きあがる温泉を活用した「サーマルスプリング」があります。トリートメントを受けると、ふだんは宿泊者専用の天然温泉もセットに!今回はビジターも受けられる、特別なスパ体験をレポートします。
目 次
歴史の舞台となった世界遺産「元離宮二条城」がすぐ目の前

「HOTEL THE MITSUI KYOTO」を訪れる人をまず出迎えてくれるのが、本瓦葺きの「梶井宮門」。300年以上も前に造営された門で、初めて訪れたときは「ホテルじゃなくて、お城に来たのかな?」と、ちょっとドキドキしてしまうほど。圧巻の眺めです。
館内に入ると一転して、近代アートギャラリーのような空間が広がっており、京都の歴史とモダン、その両方を感じることができます。

スパがあるのはホテルの地下。ここへ辿り着くまでに、ホテルの中心にある庭園もぜひゆっくりと眺めてみてください。大きな池を中心にした「池泉回遊式庭園」を思わせる造りで、初夏と秋の2度訪れましたが、季節ごとにまた違った風景が広がっていて、目を奪われました。

地下へ降りると、そこにあるのは長い「光の回廊」。スパの受付はその回廊の先にあります。水の滴る音、岩盤に囲まれたほの暗い空間……歩みを進めるほどに、徐々に非日常の世界へ引き込まれていくワクワク感が募っていきます。

受付を済ませたらロッカールームへ移動。トリートメントを受ける前に、水着を着用して入る「サーマルスプリング」から。

ロッカーの鍵はリストバンドになっていて、近づけるとセンサーが反応して自動で鍵が開きます。「サーマルスプリング」にもそのまま入れて、便利。

入浴する際の湯あみ着は、無料でレンタルすることもできます。

天然温泉の証しである「天然温泉表示看板」。源泉名は「京都二条温泉」とありました。泉質はナトリウム・カルシウム一塩化物温泉。きりきずや冷え性、皮膚乾燥症への効能が期待できるとか。

シャワールームを横切り、通路をしばらく進むと「サーマルスプリング」があります。
五感で楽しむ、トリートメント前の天然温泉

「時」「音」「光」「香」「水」と、5つのテーマがちりばめられているという空間に足を踏み入れると、そこには、今まで体験したことのないような独特の世界が広がっていました。コンセプトは“静謐を湛える”。外の喧騒からは完全に切り離された、静かな温泉体験。
リピーターのお客様の中には「サーマルスプリング」に入りたくてトリートメントを受ける方もいるそう。一度でもこの温泉を体験すると、そんなお客様がいることにも納得です。

中央に置かれた巨大な岩、天井からときおり降り注ぐ水の音、壁に反射する光など、空間を構成する世界観から、まるで何万年という長い歳月をかけて創られるといわれる「鍾乳洞」で過ごしているような感覚に。造りからして、本当に「唯一無二だなぁ」といった印象です。
水着着用なのでカップルで入ることも出来ますが、ここは楽しくワイワイ過ごすというより、おしゃべりは少し控えめに「ただ、浸る」というスタイルを推奨されています。五感が研ぎ澄まされるような、深く自分を見つめられるような、そんな時間が過ごせます。

脇には、タオルやミネラルウォーターも完備。たっぷりと奥行きのあるソファも温泉のまわりにぐるりと用意されていました。
お湯は滑らかでしっとりとした質感。私は時間の関係で15〜20分ほど浸かっただけでしたが、この温泉の威力を思い知ったのは上がった後。体の芯から温まり、時間が経っても、うっすら汗をかき続けるくらい体がポカポカとしているのです。トリートメントを受ける方は60分前から利用可能なので、ぜひ60分フルで満喫してほしい!と思います。

自由に使えるフェイスタオル、バスタオル、バスローブも至る所に用意してありました。ほどよくゆるんだ状態で温泉から上がり、バスローブを羽織り、来るべきトリートメントの準備をします。

広々としたパウダーエリアでゆったりお手入れする時間も、スパの楽しみのひとつ。

アメニティは、化粧水、乳液、ボディローションが並んでいました。

ブラシにコットンや綿棒、ヘアスタイリング剤、またエメリーボード(爪やすり)までありました。かゆい所に手が届く充実のラインナップ。

こちらは、ロッカールームに併設されているリラクゼーションルーム。時間になったら、セラピストの方が迎えに来てくれます。温泉で身体を温め、心静かにリラクゼーションルームで待つ時間も、すでに至福でした。
体調に合わせて内容をカスタマイズ。60分の濃厚なトリートメント

トリートメントルームは地下とは思えないほど、光の差し込む明るい部屋でした。ガラスの向こうには、二条城の城壁をイメージしたという石積みが見えます。
今回、私が体験したのは、あらかじめ用意してある5つのメニュー「時」「音」「光」「香」「水」を、体験する人の好みや体質を見ながら、独自にカスタマイズしてくれる60分の一休限定プラン。

事前にいろいろな質問に答えていきます。合わせて、セラピストの方には「触られたくない所はありませんか?」「圧は強めがいいですか?」など、こちらの要望を細かくカウンセリングしてもらいました。それらを全て踏まえた上で、私の体に合わせた施術をしてくれるのです。

カウンセリングは、クコの実や菊の花をブレンドしたというハーブティを味わいながら。とっても香りがよく、飲んでみると和風カモミールのような味わいでした。

丁寧なカウンセリングが終わるといよいよ施術です。
トリートメントに使うオイルは、柚子、檜、黒文字といった京都を感じる植物から抽出したオリジナルの精油。強いスパイシーさはなく、森林を思わせるような、爽やかな香り。「この香り、嫌いな人はいないんじゃないかなぁ」というくらい、親しみやすい、ほどよい香りでした。
トリートメントはオイルをたっぷり使い、うつ伏せの状態で、背中、腰、下半身へと進み仰向けになって下肢、お腹、腕、最後に頭のマッサージを行い、終了。
部位ごとに内容が変わり、私は特に下半身に疲れがたまっていたようで、そこには「水」のディープティシューボディセラピーで、リンパをしっかり流す施術を。凝っていた背中は「光」のセラピューティックボディセラピーで日本独自の指圧をベースに。私はしっかり強めのマッサージが好きなので、ツボをグイグイ押してもらえたのが本当に心地よかったです。顔のツボ押しは「香」のホリスティックボディセラピー。優しいタッチで夢見心地。うっとりしている間に全てのトリートメントが終わってしまったという感覚です。

トリートメント後は、紫蘇や生姜、黒糖の入った甘じょっぱいお茶と、ホテルのパティシエが特別に作る焼き菓子を。
終わってみて感じたのが、部位や体質に合わせて、いろいろな施術をしてもらえたのが、お得感たっぷりで、とてもよかったこと。何より、解剖学や生理学にも精通しているというシニアセラピストの的確な施術に感激!まさにツボを心得ているというか、体のクセや特徴から「こんなことはないですか?」と、いろいろ聞かれたのが、どれも見事に当たっていて、占い師さんかお医者さんにみてもらったかのような不思議な感覚にもなりました。セラピストの技術の高さに感動。この方がいるサロンなら、間違いないという確信。
さらに特筆すべきは、やはり天然温泉の心地よさ。事前にしっかり温まり、五感で癒されるからこそ、その後のトリートメントの良さがさらに際立つような気がしました。「HOTEL THE MITSUI KYOTO」スパトリートメントの神髄が詰まっているようなこのプラン、ぜひ体験してもらいたいと思います。ホテルを出てからも体はまだまだポカポカで足取り軽く、最後の最後まで満たされるトリートメント体験となりました。
サーマルスプリングSPA – HOTEL THE MITSUI KYOTO の予約はこちら
https://spa.ikyu.com/day_spas/660201/
HOTEL THE MITSUI KYOTO
京都府/中京区












