「穴場温泉宿」と聞けばやっぱり泊まってみたくなる、そんな温泉ファンはきっとたくさんいるに違いありません。
そこで今回は、広く知られてはいないからこそ、ワクワクやドキドキがたっぷり詰まった10室以下の宿をピックアップしてご紹介します。
目 次
1.抱返り渓谷沿いの一軒宿
夏瀬温泉 都わすれ(秋田県/夏瀬温泉)

秋田県の角館駅から渓流沿いの細い道を車でひたすら奥へ、奥へ。この先に果たして宿があるのかと不安になる頃、姿を現す「夏瀬温泉 都わすれ」。人里離れた山中にこれほどの端正な宿が佇む意外性に、一気に非日常の世界へと誘われます。

全10室に備わる専用露天風呂を満たすのは、江戸時代から薬湯と親しまれてきた湯で、ミネラルをたっぷり含むナトリウム・カルシウム・硫酸塩泉。
渓谷のせせらぎ。さわさわと風にゆれる木々の葉。新緑の季節はもちろん、美しい紅葉に歓声が上がる秋も、深い雪に埋もれる冬も、湯に浸かり、周囲の自然に心を和ませ、米どころ秋田の美味に舌鼓を打つ……。まさに“都わすれ”の休日となるでしょう。
夏瀬温泉 都わすれ
秋田県/夏瀬温泉
2.天竜川を五感で感じる和情緒の宿
天龍峡温泉 渓谷に佇む隠れ宿 峡泉(長野県/天竜峡)

右に左にそびえ立つ、大岩壁や奇岩の数々。ライン下りで知られる天竜川を眼下にするのが「天龍峡温泉 渓谷に佇む隠れ宿 峡泉」。何度かの改修を経て2022年3月にグランドオープン、全8室の隠れ宿として人気を集めています。“川の際”というロケーションは感動もので「天竜峡の花崗岩にしがみつくように立つ」と表現するゲストもいるほどです。

もう一つの魅力が、天然ラドンを含むアルカリ性単純弱放射能温泉。療養効果を期待できるとろとろの湯を、大浴場でも各お部屋でも楽しめます。
料理は、天竜川の奇岩にまつわる物語を10の料理で再現した「南信州ガストロノミー」。信州牛を低温調理した1皿など、里山の恵みをたっぷり味わって。
天龍峡温泉 渓谷に佇む隠れ宿 峡泉
長野県/天竜峡
3.原生林に囲まれた福島の隠れ温泉宿
土湯別邸 里の湯(福島県/土湯)

「土湯温泉 里の湯」は、福島市の西部、吾妻連峰の中腹にある宿。福島駅からは車で約30分と便の良い場所にありながらも周囲は山に囲まれ、時にはリスやカモシカが姿を見せる、手付かずの原生林の中に佇んでいます。この宿で真っ先に試したいのが3つの貸切風呂。なかでも深い森の中、渓流沿いにある「深碧(しんぺき)」の非日常感は完璧で、森の木々と一つになるような、静かな湯浴みが叶います。

お部屋は9室。プライベート感を重視するなら、露天風呂付の離れ「花村」へ。三間続きで広く、どっしりとした露天の岩風呂が存在感たっぷり。疲れたなと感じたら、心と体を癒しにぜひこの宿を訪れてはいかが。季節の花々や燃えるような紅葉が優しく迎えてくれることでしょう。
土湯別邸 里の湯
福島県/土湯
4.天然ラドン温泉を満喫できる大阪の宿
松葉温泉 滝の湯(大阪府/貝塚市)

「大阪城」も「通天閣」も「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」も車で約1時間以内。けれど、近木川のせせらぎと山の緑に包まれて過ごせるのが「松葉温泉 滝の湯」。初めてここを訪れるゲストのほとんどが「大阪にこんな癒しの温泉宿があるなんて」と口にするロケーションで、この宿の大きな特徴と言っていいでしょう。

湯は、花崗岩から湧き出る天然のラドン温泉。泉質で言えば弱アルカリ泉で、体が温まりやすく、一度温まれば冷めにくいとか。4室ある客室はすべて、川を見下ろすヒバ造りの露天風呂とマッサージチェア付。瀬音をBGMに湯に浸かってのんびりするひとときは、都心に隣接した地であることを忘れさせてくれそうです。
松葉温泉 滝の湯
大阪府/貝塚市
5.焼津のマグロと潮の香りに包まれた湯浴みを堪能
湊のやど 汀家(静岡県/焼津市)

江戸嘉永年間から、焼津の港で風待ちの旅人を迎えてきた「湊のやど 汀家」。客室は大きく分けて2タイプあり、全8室。もともとは料理屋だったそうで、創業から170年余りを経た今でも、駿河湾の新鮮な魚介を主役にした料理でもてなしています。名物は「マグロのカマ唐揚げ」。ミナミマグロと本マグロをお造りで食べ比べるメニューもあり、焼津の味をとことん味わうことができますよ。

「【本館2階CD】和室10畳+ツイン※お子様&夕食は部屋食OK」は、広い窓から港を一望できる、露天風呂付のお部屋。潮の香りに包まれながら、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉の湯を、飽くまでたっぷり楽しみましょう。
湊のやど 汀家
静岡県/焼津市
全国から選りすぐりの穴場温泉宿をご紹介しました。10室以下の宿なので、静かな滞在は約束されたようなもの。気の置けない人を誘って、ぜひ出かけてみませんか。












