日本の四季の豊かさを、数々の伝統的な手法で凝縮させている日本庭園。宿の至るところから見える和の情景に、心も身体も癒されてみませんか。今回は、西日本エリアの日本庭園がある宿をご紹介します。
目 次
京都・東山の自然に溶け込むモダン旅館
南禅寺参道 菊水(京都府/南禅寺)

京都観光の名所・南禅寺に向かう参道沿いに佇む「南禅寺参道 菊水」。名庭師・7代目小川治兵衛が手掛けた池泉回遊式庭園は、すべてのお部屋から眺めることができます。レストランに設けられたテラス席は、景観とお料理を同時に愉しむことができる特等席です。

全5室の客室は、和を基調とした温かみのあるモダンな世界観と機能的なデザインが特徴。先進的でありながらも、京都の歴史や風情と絶妙にマッチしています。また、窓の向こうに見える日本庭園との一体感は、訪れる人に和の寛ぎと四季の移ろいを感じさせます。
南禅寺参道 菊水
京都府/南禅寺
宮島と瀬戸を望む日本庭園を様々な角度から愉しむ
庭園の宿 石亭(広島県/廿日市・宮浜温泉)

「庭園の宿 石亭」は、宮島を望む高台に位置する温泉宿。中央にある池と名松を中心にした回遊式庭園では、瀬戸の自然を背景にそれぞれの楽しみ方ができそうです。宮浜温泉の湯に浸かった後は、気分の赴くままに庭園をぶらぶらと散歩してはいかが。

エントランスから続くサロンの階下にあるのが「床下サロン」。日本庭園の池を間近に望むこのサロンは、昼はカフェ、夜はバーとして利用できます。本を片手に北欧や欧米から取り寄せた椅子に腰かければ、ゆったりとした非日常な時間が流れるでしょう。
庭園の宿 石亭
広島県/廿日市・宮浜温泉
小説の舞台にもなった庭園が美しい料亭旅館
金沢辰口温泉 まつさき(石川県/金沢辰口温泉)

「金沢辰口温泉 まつさき」は、明治の文豪・泉鏡花の小説『海の鳴る時』の舞台になった宿。まず、訪れた人をお迎えするのは1,500坪の広大な松泉湖庭園。エントランスへと続く回廊を渡れば、まるで別世界に足を踏み入れたかのような錯覚を覚えます。

庭園内の源泉から引く開湯1400年を誇る辰口温泉のお湯は、弱アルカリ性のお肌に優しい泉質。旬の地物にこだわった懐石料理は、新館と本館それぞれの料理長が腕を振るいます。お庭やお料理から、北陸の四季を全身で感じる旅に出掛けませんか。
金沢辰口温泉 まつさき
石川県/金沢辰口温泉
明治維新の志士たちが集った地で上質なひとときを
松田屋ホテル(山口県/山口市)

明治維新の志士たちが、新たな時代の幕開けを夢見て、熱く語り合ったとされる地を受け継ぐ「松田屋ホテル」。国の登録文化財に登録されている回遊式日本庭園では、西郷隆盛・木戸孝允・大久保利通の会見所など、維新の歴史の一端を垣間見ることができます。

日本庭園に隣接する木造2階建ての本館は、大正時代に建てられたもの。純和風の数寄屋造りのお部屋からは、移ろいゆく自然を眺めることができます。また、庭園内には夕暮れまで愉しめる足湯も備わっており、歴史を感じさせる和の情景に思う存分浸るのもいいですね。
松田屋ホテル
山口県/山口市
松山ゆかりの文人に愛された渓流のある老舗旅館
道後温泉 ふなや(愛媛県/道後)

日本最古の温泉地ともいわれる道後にある「道後温泉 ふなや」は、夏目漱石をはじめとした松山ゆかりの文人たちに愛された宿。「詠風庭」と名付けられた1,500坪の庭園には、自然の川が流れており、春から秋にかけては川べりでお食事を愉しむこともできます。

老舗旅館でありながら、現代性と和のテイストを融合したお部屋があるのも特徴の一つ。「俳句ラウンジスイート」は、「正岡子規の故郷 松山、道後」をテーマに、自然と季節感を重視した俳人の生き方を表現しており、自らの感性を磨きたい方にもおすすめです。
道後温泉 ふなや
愛媛県/道後
敷地内に日本庭園があるからこそ、様々な過ごし方で和の情景を堪能することができます。都会の喧騒から離れ、日本の四季を全身で感じるリフレッシュの旅に出掛けてみませんか。
※他にも、日本庭園で四季折々の景観に癒される宿をこちらの記事でご紹介しています。
○【全国版】日本庭園で四季折々の景観に癒される宿特集
○日本庭園で四季折々の景観に癒される宿 東日本編












